ストックオプション、いつ・何の税金?
行使した時と、株を売った時の課税チェック
この画面は、国税庁が公表している決まりと税率に、入れた数字を当てはめた目安です(決まりの整理で、株価の予測でも、売り買いや税の個別の助言でもありません)。行使する・売るの判断はご自身で。種類の判定と所得の区分は、会社の書面と税務署・税理士で確かめてください。
ストックオプションの税は、種類で分かれます。税制適格なら、行使した時は(上限の内なら)課税されず、売った時にまとめて株の譲渡所得になります。税制非適格(税制適格でない物)でお金を払わずにもらった物なら、行使した時に原則として給与として課税され、売った時に残りの値上がりの分が譲渡所得になります。① 種類 ② 株数と行使価額 ③ 行使した日の株価と売値 の3つで、2つの時点の額と、自分で申告が要るかを出します。
先に: この画面の前提と、当てはまらない人
- この画面は、日本に住んでいる会社員(居住者)が、勤め先や、その親会社などからもらったストックオプションを見る物です。国税庁のページ(令和8年4月1日現在法令等)と、法令の本文で確かめた決まりだけを使っています。
- 税制適格かどうかは、この画面では判定しません。会社の割当ての契約書や、行使の案内で確かめます(下の「分からない」を選ぶと、確かめる所の例と、両方の場合の額を出します)。
- 外国の会社(米国の親会社など)が付与したストックオプションは、この画面では税制非適格として見ます。税制適格の決まり(租税特別措置法29条の2)は、日本の会社法の決議で付与された新株予約権が対象だからです。
- 税制適格の非課税には、1年の権利行使価額の合計の上限(租税特別措置法29条の2の「千二百万円」)があります。付与決議の日に会社の設立から5年未満なら権利行使価額を2で、5年以上20年未満などの要件に当たれば3で割って数えます。上限を超えることになる回の行使は、非課税の特例が外れます(条文は「この限りでない」)。
- 当てはまらない人: RSU(譲渡制限付株式ユニット)・ESPP(従業員株式購入プラン)で受けた株/行使した時に日本に住んでいなかった人(海外勤務の間の行使など)/自分の事業の取引先として、業務に関連してもらった人(事業所得または雑所得=No.1543)/株を売らずに、税制適格の株を専用の口座から引き出した・贈与した人(その時の時価で売ったとみなされます=租税特別措置法29条の2第4項)。
① ストックオプションの種類
- 信託型(会社が作った信託が先に持ち、あとで社員に渡す型)は、税制適格の要件を満たさなければ、行使した時の利益が給与所得になります(国税庁 Q&A 問3「その経済的利益は、給与所得となります」)。「給与として課税されない」との見解があっても、国税庁は「給与として課税される」としています(同 問3(注3))。
- 有償の扱い(行使した時に課税されない)は、ストックオプションを適正な時価で買ったことが前提です(国税庁 Q&A 問2「適正な時価で購入していることから」)。時価より安く払った物は、その前提が崩れるので、会社に確かめます。
② 株数と、1株あたりの権利行使価額
- 行使の案内や割当ての契約書にある数字です。株式分割があった時は、分割の後の株数と、分割の後の1株の行使価額で入れます。半分だけ売る時は、売る分の株数で入れ直します。
③ 行使した日の株価と、売った(売る予定の)値段
- 行使した日の株価は、上場している株なら、その日に取引所が公表した最終の価格(その日に無ければ、前の一番近い日の最終の価格)です(国税庁 Q&A 問5。税制非適格の株の価額の決め方)。非上場の会社の株の価額は、国税庁 Q&A 問5 の決め方(売買の実例など)によります。会社の行使の通知にある額がその決め方によるものかを、会社に確かめます。
- 税制適格・有償を選んだ時は、行使した日の株価は空でもかまいません(売った時の計算に使わないため)。
- 売値が空のままなら、行使した時の額だけを出します。売る予定の値段を入れると、売った時の目安も出します。
- 外国の株(ドル建て)の人は、円にした額で入れます。外貨建ての取引は、その取引を計上する日(通達の言葉では「取引日」)の仲値(TTM)で円にするのが原則です(所得税基本通達57の3-2)。売値はこの原則によります。行使した日の株価・権利行使価額をどの日の為替で円にするかは、この画面の資料では確かめていないので、会社の通知の円の額か税務署で確かめます。
見本: 種類が分からない・1,000株・行使価額500円・行使した日の株価2,000円・売値2,500円。
入れた数字は、このブラウザの中だけで使います。保存も送信もしません。ページを閉じると消えます。
この画面がしないこと
- 種類(税制適格かどうか)の判定、1年の上限を超えるかの判定(ほかの行使との合計)はしません。
- 確定申告書の作成・提出の代わりはしません。株価を取りに行くこともしません(入れた数字だけで計算します)。
- 給与の年収・控除を聞かないので、行使した時の給与の分の所得税は、段ごとの見当だけを出します。